「ひきこもり新聞」という新聞があるようです。
今回はじめてしりました。
引きこもりの人向けの情報を、実際の当事者や引きこもり経験者が自ら発信している。
ウェブに加え、新聞という紙媒体でも伝えているのが特徴。
なぜ、ひきこもり新聞というメディアを始めたのか。
「もともとは自分も引きこもりだった」と語る木村ナオヒロ編集長(32)
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経験談からクスっとする記事まで・・・・
「ひきこもり新聞」は2016年10月にウェブ版がスタートした。
11月には紙媒体も創刊。
ほぼ2カ月に1回の発行ペースだそうです。
価格はウェブ版が1部100円(PDF)。
タブロイド判計8ページの紙版は、当事者は1部100円。
それ以外の人は500円、応援価格として2000円を設定している。
「ひきこもり新聞」発刊の経緯は?
「昨年3月に、引きこもりの当事者を強引に外に連れ出す団体の活動がテレビで放送されたんです。引きこもりが抱える問題は、他の人が強制的に解決するのではなく、本人の生き方や気持ちに寄り添い、解決していくべき問題です。これを見て、当事者自身が抗議すべきだと判断しました」
「横柄な言い方かもしれませんが、引きこもりの実像について、世間もマスコミもよく知らないのだと思います。引きこもりへの理解を広げるために、まずは当事者からの情報発信をしていこうと考え、昨年の夏から呼びかけを始めました」
〈内閣府は昨年9月、15~39歳の引きこもりの人が全国で約54万人に上るとする推計結果を公表。この対象には40歳以上が含まれておらず、実数について「100万人以上」とみる人もいる。本人や家族らで作る全国団体「KHJ全国ひきこもり家族会連合会」(東京都)は今年度、初となる実態調査を行い、3月には結果を公表する〉
引用:木村ナオヒロ編集長
どういう活動をしているのか?
「中心メンバーは7~8人で、のべ人数で言うと40~50人が関わっています。9割以上は引きこもりか、僕も含めた元引きこもりです。交流イベントや座談会といった情報など、引きこもりの人や家族に有益な情報を伝える以外に、経験者が引きこもりからどうやって抜け出したのかなど、体験談も記事にしています。引きこもり中の人からの寄稿もあります」
〈摂食障害などさまざまな苦しみと闘う経験談を発信する一方で、「ひきこもり女子会」といった各種イベントも紹介。
中には、「お正月の親戚(しんせき)を回避する6つの方法」といった思わずクスっとする記事もある〉
--情報発信をするうえで心がけていることは
「まず、勇気づけたり、希望を与えられるような内容にすること。攻撃的だったり、過度にネガティブな内容のものは避けています」
「現在引きこもっている人は、『自分には味方がいない』と思っている人たちが多いのだと思います。自分と同じくらい、(引きこもりで)苦しんでいる人も他にいる、ということ自体知らない人も多いと思います」
「だから、『引きこもりを乗り越えた経験談』を伝えられたら、(引きこもりを脱出できる)良いきっかけになるのではないかと考えています」
--なぜ、ネット版だけではなく、紙媒体も発刊するのか
約10年の引きこもり経験
木村編集長自身も以前、引きこもりだったそうです。
「大学受験に失敗したときと、司法浪人をしていた期間の約10年間、人間関係を絶っていました。過去を振り返ると、失ったものの大きさに圧倒されそうになります。一昨年、(精神科医で引きこもり事情に詳しい)斎藤環さんに診断してもらい、今も通院しています」
--なぜ、昨年3月のテレビ番組にそこまで憤りを覚えたのか
「僕自身が引きこもり状態だったときに、警察の人が家に来た経験があるんです。自分が犯罪者扱いされたということで、怒りや悔しさが湧いてきましたし、(強引な解決を図った)親との関係もギクシャクしました」
「その後、僕の場合は斎藤先生に診てもらい、引きこもりを脱出することができましたが、無理矢理ではありませんでした。時間をかけて対話をし、勇気づけられ、適切な支援を受けることができたんです」
「引きこもりの当事者は、親や家族に迷惑を掛けていることが分かっていて、自責の念を持っています。それなのに、(引きこもりを)追い詰めるような行動をしたら逆効果です」
--現在の状況は
「僕は昨年4月に引きこもりを脱出しました。今は写真の学校に通いつつ、引きこもりの人たちの居場所を作る取り組みをしています。ただ、引きこもりは部屋から出たら終わり、働けば終わり、というわけではありません。僕自身、引きこもりに戻ってしまう懸念もありますし、今も生き方を模索している状況です」
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--現状の「ひきこもり新聞」の課題は ■「売り場」の少なさが課題
実際、『どこで買えますか?』という問い合わせが多いです。親世代はネットでの決済の仕方が分からない方が多く、地方は引きこもり関連のイベントがそもそも少ないのです。僕の希望としては、できれば、公民館などで読めるようになるとうれしいのですが…」
《現在、取材費や印刷代などの発行費用は、木村編集長らの“持ち出し”になっている》
「僕たちもボランティア状態でやっていて、編集会議で集まる人たちの報酬はもちろん、交通費すら出せていないのが現状です。活動を大きくし、いろいろな人たちが活躍できる場を作るためには、せめて交通費だけでも出したいです」
「いずれは、『記事報酬』を出せるようになれるのが理想ですね。引きこもりから回復するプロセスに必要なのは『自己肯定感』。たとえ少額でも、(引きこもりの人に)回せるようにしていけたら、と思います」
--「ひきこもり新聞」の今後について
「今は隔月の発行ですが、いずれは月刊にしていきたいと思っています。3月1日発刊の3月号には、芥川賞作家の田中慎弥さんへのインタビューが1面に掲載されます。内容を徐々に充実していけるよう、頑張りたいと思います。
紙媒体の購入は引きこもりやその家族向けイベントの会場のほか、郵送販売も受け付けている。詳しくはウェブ版ひきこもり新聞(http://www.hikikomori-news.com/)まで。
2017/02/18 20:14
かつて引きこもりだった人が、どうやって社会復帰したのかを掲載すれば、この問題解決の一助になるかもね。
2017/02/18 18:37
引きこもる以外に居場所が見つかるといいな
2017/02/18 20:58
他人の傷みを察知して、思いやれる人が増えたらいいね、
2017/02/18 18:26
ただ理不尽は世の中に多いわけで
それと戦ってる人も多いわけで
2017/02/18 18:23
普通の新聞よりこっちの方がいいかもしれんなw
2017/02/19 06:57
引きこもりからの復帰の事例を取り上げる取り組みは大切だと思う。
2017/02/19 11:33
そんなことをして叩いてもなんの解決にもならないのに。
私も徹底的にいじめ抜かれ不登校になった経験があるので引きこもりになる気持ちよくわかります。読んでみようかな。
2017/02/18 23:59
でも引きこもりの人達以外にこの新聞を見てわかってもらいたいというのは無理かも…
2017/02/18 18:34
掌を太陽に照らしてみる位はしたほうがよい。でも、生きる意味をみいだせないのは哀しい。
2017/02/18 20:22
察し
2017/02/18 18:28
引きこもりの気持ちなんか、どうでもいいが、親に悪いとか思わないのかね?
2017/02/18 20:11
顔も名前も朝◯人だね。
2017/02/18 20:05
別に他人に迷惑や危害を加えてる訳じゃないんだから、ほっとけばいいと思うよ。
2017/02/18 18:27
傷の舐めあいをして、余計にひきこもり期間が長引かないかが心配。
2017/02/18 20:05
辛くても苦しくても、ただ家族のために歯を食いしばっている頑張っている人間に対して失礼だろう。
最後に
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